大麦の公式サイトでは「微針」という言葉が繰り返し登場します。中国の植毛を調べて初めて目にすると、FUEとは別の新しい手術のように感じるかもしれません。実際には、FUEが主に毛包を採取する方式を指すのに対し、大麦の微針は植える工程の器具・手順の説明です。この違いが分かると、ほかの医院とも条件を揃えて比べられます。

大麦で評価できるのは、上海所属として医師の名前と得意分野を紹介している点です。広い範囲を補いたいのか、生え際の形を整えたいのか。希望する相談に対し、誰にどんな説明を求めるかを考えやすくなります。ブランドの技術名だけで選ぶより、担当医が株数をどう配分し、どんな毛流れを計画するかに注目したい医院です。

HairLinkは、大麦をデザインと移植計画を具体的に聞きたい方の候補と考えます。微針を使うことだけで、他の方法より自然になる、傷が少なくなると結論づけることはできません。器具の説明を、個別の診療内容までつなげられるかが判断の要点です。

大麦を選ぶときの見どころ

評価できる点

上海所属の医師と紹介分野が分かる。微針の役割を起点に、移植の計画まで相談を進められる。

選ぶ際の制約

器具名だけでは仕上がりを比較できない。掲載する長期症例は上海以外の施設の記録。

相談が合いやすい方

生え際の形や毛流れ、前頭部と頭頂部への株数配分を詳しく相談したい方。

ブランドと上海の診療施設

大麦の旧ブランド名は「科发源(Kafuring)」です。公式沿革には微針を中心とした事業の歩みと、2019年の大麦へのブランド変更が記載されています。古い症例や記事で科发源という名前を見かけるのはこのためです。昔からのブランドの説明と、今回契約する現在の施設名は分けて読むと混乱しません。[2]

上海の施設名は「上海大麦医疗美容门诊部」で、上海市の公表施設一覧には運営会社と吴中路36〜42号の住所が載っています。公開上場申請資料では上海の運営会社の登記日を2011年1月30日と確認できます。これは上海での事業主体をたどる情報で、ブランドの創業年や医院の初診療日を意味するものではありません。[4][5]

大麦は技術名を強く打ち出すブランドですが、実際に診療を受ける場所と医師の情報も切り分けて見られます。この点は、日本から渡航する方にとって有用です。全国の広告に出ている医師や症例を、そのまま上海で受けられる内容と考えるのではなく、上海の予約先を具体的に絞って話を進められます。

沿革の長さだけで順位を付けるより、現在の上海院で希望する相談ができるかを見るほうが実用的です。大麦の場合は、以下で紹介する上海所属の医師と、実際の移植計画を結び付けて検討するのがよいでしょう。

ブランドと上海院の基本情報
現在のブランド大麦微针植发
旧ブランド科发源/2019年に大麦へ変更(公式沿革)
上海の施設名上海大麦医疗美容门诊部
上海運営会社の登記日2011年1月30日
所在地徐匯区吴中路36〜42号

院内の環境と、来院時の過ごし方

上海の大麦は徐匯区の呉中路にあります。公開されている外観写真では、ガラス張りの正面に青い「大麦微针植发」の看板があり、その下に入口の庇が見えます。初めて訪れる方が建物を見分ける際の参考になる写真です。[10]

受付は石目調のカウンターで、その周囲にも座席が置かれています。右奥には頭髪ケア用として紹介されるエリアが続き、複数の背もたれ付きの椅子と機器、窓際のカーテンが写っています。受付で手続きをする場所と、ケアを受ける空間の位置関係が分かります。[11]

写真のケアエリアは、ほかの利用者と同じ空間で過ごす造りです。人目が気になる方にとっては、受付や待合の印象に加え、診察とケアをどの場所で受けるかも選ぶ際の材料になります。ここに掲載した写真を、手術室や洗髪専用室の写真としては扱っていません。

上海院の環境について分かること
受付・待合石目調の受付カウンターと周囲の座席。
診療に関わる空間頭髪ケア用として掲載された共用エリア。複数の椅子と機器が見える。
写真の範囲毛毛網・美佳網の上海院紹介。撮影日は非公表。

写真は第三者サイトの上海院紹介から掲載しています。毛毛網のページは2022年6月、美佳網は2025年5月の更新表示ですが、撮影日を示すものではありません。現在の内装や利用方法は予約時に確認します。画像を選ぶと元のサイズで開けます。

医師とチームの役割

大麦の公式サイトには、马贵才医師、付华刚医師、方建文医師が上海所属として掲載されています。马医師と付医師は密度を補う微針植毛、デザインを伴う植毛、瘢痕部の植毛を紹介し、方医師は広範囲・密度補強・デザインを伴う植毛を紹介しています。得意分野の表現には重なりがありますが、上海で相談する候補の名前を把握できる点は評価できます。[1] 同社は業務紹介でも医師による初診を掲げています。費用の説明だけで予約を進める前に、適応と計画を医師へ相談する流れが示されています。[9]

大麦公式に掲載された上海分院主任・马贵才医師の肖像
马贵才医師。公式サイトは「上海分院主任」と紹介。密度を補う微針植毛、生え際等のデザイン、瘢痕部の植毛を掲載しています。[1]
大麦公式に掲載された上海分院技术院长・付华刚医師の肖像
付华刚医師。公式サイトは「上海分院技术院长」と紹介。微針による密度補強、デザイン、瘢痕部の植毛を掲載しています。[1]

ただし、得意分野の一覧だけでは、医師ごとのデザインの違いまでは分かりません。生え際を丸くしたい方と、広い範囲の薄毛を補いたい方では、見たい症例も提案の重点も変わります。似た範囲の症例について、どこに何株を配分したのかを説明してもらうと、肩書より具体的な比較になります。

大麦は移植器具を詳しく紹介するだけに、誰が器具を扱い、どの医師が設計と手術を統括するかまで話を進めたいところです。診察の医師、採取の担当、移植の担当の関係が分かれば、「希望医師を指名する」ことに含まれる内容も明確になります。掲載された医師が、希望する日に全工程を担当するとは限りません。

公式に上海の医師名があることは、具体的な相談を始めるうえでの利点です。そこから先は、医師の肩書の大きさより、自分に近い症例と株数配分の説明を重視したい医院です。

公式が掲載する上海の医師情報
马贵才上海分院主任/密度補強・デザイン・瘢痕部
付华刚上海分院技术院长/密度補強・デザイン・瘢痕部
方建文上海分院技术院长/広範囲・密度補強・デザイン
掲載情報と予約役職・紹介分野は公式表記。希望日の担当は予約内容による

植毛技術とデザイン

自毛植毛は、自分の毛包を採る工程と、薄毛の部分へ植える工程に分かれます。大麦が紹介する微針は、毛包を筒状の器具に入れて移植するためのものです。FUEは採取の方式なので、「FUEか微針か」という比較では工程が混ざってしまいます。採取法と移植法をそれぞれ説明してもらえば、ほかの医院のプランとの違いも理解しやすくなります。[3][8]

大麦公式の微針器具の分解図。中空の針先と毛包を送り出す構造を示す
公式が紹介する移植器具。針先・本体・押し出す部分を分けて示しており、微針が毛包を植える工程の道具であることが分かります。[3]

器具の説明に実用的な価値が生まれるのは、生え際の形や毛流れの計画につながったときです。正面の写真で線が揃っていることに加え、髪を上げたときの方向や、もとの毛とのつながりも気になるはずです。大麦で相談するなら、微針を使うという説明から、どの部分へどんな向きで植える計画なのかまで進めたいところです。

広い範囲の薄毛では、同じ株数を全面に広げるのか、前頭部に重点を置くのかでも見え方は変わります。公式が広範囲や密度補強を紹介しているため、どの部分を優先するかという相談とは相性のよいテーマです。ただし、それが希望どおりの密度を必ず得られる意味ではありません。採取できる毛包の量と、今後の薄毛も考えた配分は医師の判断が必要です。

HairLinkは、微針を使うことだけを理由に大麦を上位には置きません。器具は手術を構成する一要素です。デザイン、採取の計画、実際の担当、術後の対応まで含んだ提案のほうが、選ぶ根拠として役に立ちます。用語を整理したい方はFUE・FUT・DHI・不剃毛の解説もご覧ください。

大麦の微針を理解するための区別
FUE毛包を採取する工程の方式
大麦が紹介する微針毛包を移植する工程の器具・手順
デザインで比べたい点生え際の形、毛流れ、移植範囲への株数配分
器具名から決まらないこと採取法、剃毛範囲、担当医、個人の仕上がり

費用とサービスの価値

大麦の費用は、微針という名前の有無だけで評価しにくいところがあります。本稿で確認した公開資料には、上海院の現行の共通料金表は見当たりませんでした。公式サイトの見積もりフォームの表示例も、実際の手術費としては引用していません。比較の出発点になるのは、移植する範囲と株数、髪を刈る範囲、医師の担当内容が揃った個別の提案です。

同じ3,000株でも、前頭部に集中させる案と、前頭部・頭頂部へ分ける案では目的が違います。単価が近いから同等、総額が高いから手厚いとは言い切れません。どこまで改善を目指すプランかが説明されて初めて、費用の比較に意味が出ます。大麦の技術説明は、この移植計画へつながっているときに価値があります。

医師を指名する場合も、費用に何が含まれるかが判断の中心です。診察とデザインを担当するのか、採取・移植にもどこまで関わるのか。公式の医師紹介がある分、名前を指定して具体的な条件を聞けます。「有名な医師のプラン」という紹介だけで予算を増やすより、担当範囲の説明を受けたほうが納得しやすくなります。

手術後のサービスが長く続くと案内されていても、海外から利用する場合は、連絡だけで済む対応と再来院が必要な対応を分けて考えます。医療費に含まれる診察・薬・処置の説明があれば、追加の渡航が必要になる可能性も含めて予算を組めます。費用シミュレーターは初期の予算整理に使えますが、中国の参考料金は大麦の提示額ではありません。

大麦で費用を払う価値は、微針という言葉より、具体的なデザインと医師の関与、必要な診療が総額の中でどこまで説明されているかにあります。器具の説明だけで価格差を正当化しないことが、比較の軸になります。

費用を見る際の基本条件
対象とする料金上海院が提示する個別の医療費総額
移植計画株数だけでなく部位ごとの配分
医師の条件指名する医師と各工程への関与
術後サービス医療費に含む範囲・再来院時の条件
シミュレーターとの関係中国の参考料金は大麦の確定価格ではない

男女の症例から読み取れること

大麦の2例は、毛毛網に掲載された揚州院の男性と青島院の女性の記録です。どちらも株数と経過時期が分かりますが、16か月後と4か月後では見る目的が違います。長い期間を経た生え際の形を見たい場合と、回復途中の外観を知りたい場合を分けて読むと役立ちます。

揚州大麦の男性症例、2,400株の植毛前に髪を上げた額角と前頭部揚州大麦の同じ男性、術後1年4か月にくしで生え際を見せた写真

男性|揚州・2,400株・1年4か月

術前は額の両側の入り込みが深く、中央との段差が大きく見えます。術後はくしで前髪を持ち上げており、額角から前頭部へ続く線と、角の丸みを確認しやすい写真です。

髪を下ろした写真より、前縁を隠さず見せている点が参考になります。ただし前後で頭の傾きや髪の長さは揃っていません。どれだけ増えたかを数値にする資料ではなく、髪を上げる方が希望の輪郭を考える際の例です。

毛毛網の経過記録/PSE微針として紹介。上海院の症例ではありません。[6]

青島大麦の女性症例。2,800株の植毛前の生え際デザインと術後4か月

女性|青島・2,800株・4か月

術前は額角から前頭部にかけてデザイン線が描かれています。4か月後は生え際周辺の見え方に変化があり、どの範囲を整えようとしたかを追う資料になります。

この例は途中経過です。頭の向き、髪の上げ方も違うため、男性の16か月の例と密度を比べる用途には向きません。女性の生え際で、短い毛が伸びる過程を含めて相談する入口として見るのが適切です。

毛毛網の経過記録/微針植毛として紹介。上海院の症例ではありません。[7]

2例に共通するのは、額を単純に低くするだけでなく、左右の角と中央をどうつなぐかが見どころになることです。微針という名称から完成像を想像するより、このような輪郭の違いを見ながら希望を伝えるほうが、医師との相談も具体的になります。写真から生着率や1平方センチ当たりの密度は判定できません。

掲載症例の条件
男性揚州/2,400株/術後16か月
女性青島/2,800株/術後4か月
掲載元いずれも毛毛網
写真の用途男性は前縁の輪郭、女性は生え際の途中経過の参考

相談・来院から帰国後まで

大麦は業務紹介で、医師による初診と「10年」を掲げる術前・術後フォローを案内しています。最初の判断を医師へつなぎ、手術後も対応を続けるという方針です。診察から手術・経過確認まで説明を通して聞けるかが、このサービスを評価するポイントになります。ただし、10年という期間だけでは、無料の診察や処置の範囲までは決まりません。海外在住者が利用できる内容も、個別の条件によります。[9]

日本から受診する方には、まず一度の渡航で必要な診療を受け、帰国後の連絡先が定まっていることのほうが実用的です。デザインを決める診察では、普段の髪型や、前頭部・頭頂部のどちらを優先したいかを伝えます。計画が決まったら、必要な滞在日数と帰国前の処置を組み合わせて日程を作ります。

大麦は器具や手順を詳しく紹介しますが、一般的な宣伝に書かれた洗髪時期を、自分の術後指示として使うべきではありません。手術を行った医療機関から、洗い方や薬の使い方を説明してもらい、帰国しても見返せる形で受け取ると役立ちます。担当医や手術内容が分かる記録も、日本で相談が必要になったときにつなげやすくなります。

帰国後は、写真で経過を伝える窓口と、症状があるときの医療相談を分けておくと対応が早くなります。HairLinkは1年間、病院への連絡と翻訳を支援します。病院の長期サービスに含まれる対応は病院の条件に従い、当方の支援が診察・処方の代わりになることはありません。術後の経過と注意が必要な変化も、渡航前に一度確認しておきましょう。

日本から利用する場合の役割
大麦のサービス紹介「10年」を掲げる術前・術後フォロー
病院が担当すること診察・手術・処方・医療上の経過判断
HairLinkが担当すること事前連絡、上海での接遇・通訳、1年間の連絡支援
医療契約・支払い先予約する病院

大麦への相談をHairLinkがお手伝いします

希望する部位や髪型、予算、渡航の予定をLINEでお知らせください。病院の医療相談担当者とのやり取りを調整し、必要に応じて医師への質問を取り次ぎます。複数院から説明を受け、提案を比べてから決めていただけます。

HairLinkを利用する場合の担当と費用負担
事前相談・連絡・翻訳HairLinkがサポート。相談料・紹介料は無料。
上海でのホテル・空港送迎事前に合意した日程・内容の費用をHairLinkが負担。
通訳・病院への同行HairLinkが手配。診察時の意思疎通や移動を支援。
医療費病院と直接契約し、病院へ直接お支払い。
航空券・食費ご自身の負担。
帰国後1年間、経過の連絡と病院への取り次ぎを支援。

HairLinkは医療機関ではありません。診断・治療・処方は医師が行います。当方の収入は植毛後に病院から支払われる紹介料で、相談者から費用をいただくことはありません。紹介料の有無を理由に、病院の制約や提案の違いを伏せることはしません。

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同じ希望でも、担当医の考え方や株数の配分、刈り上げの範囲で提案は変わります。気になる医院の詳しい評価と、費用の目安もご覧ください。

編集:HairLink。公開資料と症例写真に基づく比較記事で、受診の体験記ではありません。紹介先から紹介料を受け取ります。運営方針・費用負担について

出典・参照資料

  1. 大麦公式:微針と上海所属として掲載されている医師
  2. 大麦公式:グループ紹介・ブランドの沿革
  3. 大麦公式:微針による移植の説明
  4. 公開上場申請資料・付録I:上海運営会社の登記日
  5. 上海市商務委員会:公表施設一覧の上海大麦の住所
  6. 毛毛網:揚州大麦・男性2,400株の経過記録
  7. 毛毛網:青島大麦・女性2,800株の経過記録
  8. ISHRS:採取方法・インプランターの位置づけ
  9. 大麦公式:医師による初診・術前術後サービス
  10. 毛毛網:上海大麦・呉中路の外観写真(ページ更新2022年6月21日)
  11. 美佳網:上海大麦・受付と頭髪ケアスペース(ページ更新2025年5月7日)

確認日:2026-09-27。料金・診療体制は変更される場合があります。